思い出し模写で「見ないで描く技術」「形や構造の理解」「イメージ力」を手に入れる

「資料を見ないで絵が描けるようになりたい」

「描きたい絵が頭の中で上手くイメージできない」

そんな悩みを持たれていませんか?

 

そこで今回は、そんな悩みを解決する方法を紹介します。

 

解決する方法とは「思い出し模写(イメージ模写)」です、この記事では「思い出し模写の効果的なやり方」と「その効果」についてまとめました。

 

思い出し模写とは?

RobinHiggins / Pixabay

思い出し模写とは、一般的な模写と違い、見本の絵を一度だけひたすら観察してその後、何も見ないで「思い出し」ながら「模写」する練習方法です。

 

必要な道具

紙、ペン、資料、ストップウォッチ(もしくはキッチンタイマー)の4つです。

 

思い出し模写のやり方

「思い出し模写」のやり方はシンプルです。

 

その1: 道具を用意

上で書かれている通り、紙、ペン、資料(漫画、画集、ネットの画像etc…)ストップウォッチ(もしくはキッチンタイマー)の4つです。

 

模写用の資料は、できるだけ線が分かりやすいお手本を使うことをおすすめします。

 

線が重ね書きされていたり、油絵や水彩画のように線の境界線が分かりにくい絵を使うとより難易度が上がるので、

「思い出し模写」を初めてやるときは、見やすくハッキリとした線で描かれた絵を資料として使ってください。

 


 

ストップウォッチ(もしくはキッチンタイマー)と書かれていますが、基本的にはストップウォッチがおすすめです。

 

理由は、時間制限を設けて「思い出し模写」を始めるのですが、キッチンタイマーだと時間がたつとアラームが鳴ってしまって、そこで集中が途切れてしまいます。

 

ストップウォッチだと、時間が過ぎてしまってもアラームがならず、途中で集中が途切れることがないのでおすすめです。

多少時間が過ぎても集中しているのなら、作業を続行した方が効率的です。

 


 

紙とペンは何でもいいです。

 

その2: お手本をひたすら観察

制限時間を「5分」に決めて、ストップウォッチを押しましょう。

やることは簡単で、とにかくお手本を観察することです。

 

観察するときのコツは、あまり細かいところを見ないことです。

細かな、「装飾」「毛先」「服の細かなしわ」などは、5分間では覚えられないので、そこは諦めてだいたいどんな形をしているのかを観察してください。

 

例えばこんな絵を観察するときに、どんな風に観察すればいいのかを説明します。

 

ダメな見方 = 細かく正確に覚えようとする。

観察のときにこう見えていても、見ないで描こうとすると思い出せなくなるので、細かく見過ぎは注意です。

 

 

いいの見方 = 何となくの形で覚える。

この手の絵の場合、「4本の指」「親指」「手のひら」「手首」の4つに分けて、簡単な図形で覚えました。

 

頭の中でこんな風なイメージで観察して考えると、より記憶しやすくなります。

5分間の観察が終わったら、ストップウォッチをリセットして次に進みます。

 

その3: お手本を伏せて、記憶を辿りに模写を始める

rawpixel / Pixabay

次は制限時間を「15分」に決めて、ストップウォッチを押してください。

(15分が難しそうなら20分でもいいです。)

 

15分以内に模写が終わるように時間配分を考えてから、覚えたことを頼りに模写を始めてください。

コツは、まず大雑把な形を描き出してから、次に細かなディティールを描き込んでいくことです。

 

描き終わったら、ストップウォッチをリセットしてください。

「ちゃんと時間内に終わりましたか?」

 

その4: 完成したら、お手本との違いを見比べる

ここからの作業はとても重要です。

描き終わったら、お手本の資料と自分の絵を見比べて「答え合わせ」をしてください。

 

完璧に模写できなかったと思うので「どこが間違っているのか?」「どこがズレているのか?」を細かく見比べてください。

 

その5:自分で赤ペン先生をして、違った場所を言語化して理解する

腕の角度、顔の大きさ、指の長さ、ポーズのズレ、言い出せばキリがないくらい、初めのうちは間違いがたくさんあると思います。

それらの間違いを、お手本を見ながら赤いペンで間違いを修正します、赤ペン先生というやつです。

(絶対に赤いペンである必要はありません)

 

それを言語化して、どこが間違っていたのかを理解しましょう。

「何となく違う・・・」

 

「何かがズレてる・・・」

では何が違うのかが理解しにくいので、次に活かしにくいです。

 

ですので、

「頭のサイズが少し大きい」

 

「足と胴体の比率が、違う」

どこが違うのかを明確にして、どこかにメモしておきましょう。

言語化することで、間違っていたところを認識し、次に繋げます。

 

その6: もう一度思い出し模写をする(以下ループ)

そして、1〜5までの工程をもう一度おこなってください。

一回の「思い出し模写」では、不完全な絵だと思うので、もう一回間違いを意識しながら「思い出し模写」をすることで精度を高めます。

 

模写の目的は、形を覚えることなので覚えていないならあまり意味がありません。

「だいたい覚えられたな」と感じるまでやるのがおすすめです。

 

思い出し模写の目的と効果

ここでは、思い出し模写の目的と効果についてお話しします。

 

形を記憶

そもそも模写の目的は、「物の形を覚える」ことにあります。

漫画やイラストの絵には、基本的な描き方のパターンがあり、それらを覚えるために模写を行います。

 

ただ適当に模写をしているだけでは、物の形を覚えることが難しいのです。

しかし「思い出し模写」をすることで、頭の中にある「形の記憶」を何度も思い出すことで、形を脳に定着させていきます。

 

見ないで描けるようになる

見ないで描けない理由は、物の「形」や「構造」を頭の中で正確にイメージできないからです。

手や顔、身体などは「形」と「構造」を覚えることができれば資料を見なくても、頭の中で正確なイメージができるようになります。

 

思い出し模写をすることで、頭の中に正確なイメージを作る練習をします。それによって見ないで描くことができる能力を鍛えます。

 

脳に負荷をかけて効果を最大化する

簡単な練習ばかりしていては、画力も集中力も上がりません。

 

筋トレに例えると分かりやすいと思います。

軽いダンベルを何度も上げ下げするより、自分の限界ギリギリの重さのダンベルを数回上げ下げした方が、筋肉は鍛えられます。

 

これと同じで、「適当に描く模写」のような軽い負荷の練習ではなく、「思い出し模写」のように自分の限界ギリギリの負荷がかかるる練習をした方が、模写の効果が高まります。

 

ストップウォッチを使うことで、集中力が増す!?

「何でストップウォッチを使うの?」と疑問に思われた方も多いと思います。

 

時間制限があると、その時間内に作業を終わらそうと思い集中力が高まっていく締め切り効果と言うものがあります。

 

「夏休みの宿題を最後の一日で全て終わらせた」こんな経験はございませんか?

これもまさに締め切り効果によるものです。

 

高い集中力を維持したまま絵を描きたいないのなら、「締め切り」を設けるべきです。

そうすれば、集中力を高める効果と、いつまでもダラダラして絵を描く時間が無くなるのを防ぐ効果の2つの効果が得られます。

まとめ

いかがでしたか?

 

「思い出し模写」はかなり効果的な練習ですが、かなり疲れる練習でもあります。

普通の練習に物足りなくなった人は、ぜひ挑戦してみてください。

 

最後までこの記事を読んでいただいてありがとうございました。